【短編】甘い強引彼氏。
変な噂
昼休み。
屋上で昼食を済まし、教室へ戻ると。
「えー!うそぉ」
黄色い声が耳に入る。
「またたくさんの女子に囲まれちゃってー」
隣でアヤメが言った。
いつもの光景。
学校一モテるんだもん。
女子に囲まれてもしょうがない。
付き合うってことになってからも、痛い視線で見られるのも慣れた。
そりゃぁ、彼女だもん。
こんな光景を見るのは嫌。
だけど、しょうがないもん。
それに、城島君はあたし以外の女の子には名前で呼ばない。
あたしにだけ、『華』って呼んでくれる。