【短編】甘い強引彼氏。
でも、噂だよね!?
うん、そうだよ!!
しょせん噂っ!!!!
デマよ、ガセよ!!!!!
信じちゃだめっ。
自分に言い聞かせるけど、
なんか、すごく胸がシメつけられる、この感情はなに?
「華、昨日はごめんな」
あたしに近寄ってきて謝る城島君。
「ううん、大丈夫だよ」
それを聞くと、自分の席へと戻っていってしまった。
噂のことは、なにも言ってくれなかった。
駄目だよねっ!
信じちゃ駄目って言ったのは、自分なんだから。
変な噂を信じるんじゃなくて、
城島君を信じないとっ!
だけど、
言ってほしかったんだ。
『気にするな。嘘だから』
って……