虹色パウダー
待ち合わせ
「っはよ!!」
秘密の練習から3日後、桜子と涼太は靴箱の前で会った。
後ろから頭をコツンとされた桜子。
「あ!!おはよう!!」
まだぎこちないが、少しずつ慣れてきたふたり。
それを横から見ていたサッキーと雪乃ちゃんはふたりは絶対に両想いだって桜子に言った。
「そんなことないよーー」
照れながら、制服のリボンを結ぶ桜子。
「絶対意識してるよ!!セブン君、早く告ってくれないかな」
僕もそう思う。
「ありえないよ。セブン君はサッカーに夢中だからなぁ」
桜子は、廊下の先を歩く涼太の背中を見つめながら言った。