虹色パウダー
僕は弘道と涼太の接点がわからなかった。
淳平の友達であるという共通点以外ない。
【俺には関係ないから】
涼太は弘道にそう返事を返した。
桜子のことであることは明らかだ。
涼太は頭を抱えた。
そして、歩く速度を速め、いきなり立ち止まった。
急に走り出した涼太。
向かった先は、あの公園だった。
僕は最速スピードで飛び、桜子の家へと向かった。
桜子は夕食を食べ終えて、自分の部屋へと階段をのぼっているところだった。
部屋のベッドに寝転び、日記を書いている桜子。
【どうしよう。このままだと……雪乃と話すべき?】
桜子は気付いていた。
雪乃ちゃんが淳平に惹かれていること。