虹色パウダー
涼太の後ろをトコトコとついていく桜子。
時々振り向いて、ちゃんとついてきてるのか確認する涼太。
お似合いなふたり。
「なぁ、弘道って信用できる?」
ベンチに座ると涼太はいきなり弘道の名前を出した。
きっと昼休みに来たメールのことだ。
「サッキーと付き合ってるから、私は信用できると思ってるけど。どうしたの?」
涼太は、何でもないと言い話題を変えようとしたが、桜子がしつこく聞いたので仕方がなく携帯を取り出した。
「最近、弘道からメールが来るんだけど……内容が淳平とお前のことばっかりなんだ」
「え!!!なんで私??」
本気で驚いている桜子。