虹色パウダー
「淳平もお前の話ばっかりするし。俺にどうしろって言うんだよな」
背もたれに体重をかけた涼太は、低い姿勢になり、見上げるように桜子を見た。
「お前が悪いんだからな」
ボソっとつぶやくように涼太は言った。
少しキャラが変わってきている涼太。
爽やか少年だったのに。
俺様系発言に、驚いているのは僕だけじゃない。
「日向丘君??ごめん。私に怒ってる?」
「怒ってねーよ。ばか……」
怒ってると言うよりスネてるって感じの表情の涼太。
「日向丘君……」
「涼太でいいし!!」
怒ったような口調だけど、甘えているようにも見える。
ほほう。
涼太はツンデレなんだな??
「そんなの呼べないよっ!!恥ずかしい」
「じゃあ、呼ぶな」
僕は笑いをこらえるのに必死だった。
ふたりの会話は面白い。