虹色パウダー
「だからぁ!!! 淳平より俺の方がお前のこと気になってんだよ…… だから淳平に相談されるとどうしていいかわかんなくてさ」
桜子が何も答えられない間に、涼太はどんどん愛の告白を続けていた。
面白いくらいに素直になっていく涼太。
桜子、聞いてる?
今、すごく幸せな言葉をもらってるんだよ。
おーーーい、桜子。
僕は桜子の耳元にパウダーを飛ばす。
「え……えぇ?えーーーーー!!!何、どういうこと?」
立ち上がってしまった桜子。
持っていたボールは、コロコロと転がっていく。