虹色パウダー



「何があっても、俺のこと好きでいろよ。いいな?」



俺様涼太は桜子の顔を下から覗き込みながら言った。




「うん。私……一生涼太のことが好き」



「女のそういうセリフは、信じられねぇな」




涼太は桜子の自転車の方向へ歩き出した。



追いかけるように桜子は涼太の後ろをついていく。




「信じてよ~」



「さっきのは命令だから。ちゃんと守れよ」



「はい」





< 154 / 287 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop