虹色パウダー
涼太と淳平
いつもの朝。
校門のいつもの場所で僕はみんなを待つ。
うつむき気味に登校した涼太は、サッカーを始めるとすっかり元気になっていた。
涼太がうつむいていたわけは、淳平のことだろう。
ぞろぞろと登校してくる生徒の視線を浴びて、涼太達サッカー部は練習を続けていた。
女子達は憧れのまなざしで、サッカー部の練習を見つめる。
その中に……桜子の姿があった。
そして、隣には雪乃ちゃん。
サッキーは、弘道と一緒に登校することが多くなっていた。
立ち止まった桜子と雪乃ちゃん。