虹色パウダー
淳平の想い
「ちょっと話さない?」
早足で歩く淳平の腕を掴んだのは雪乃ちゃんだった。
「ん?いいけど」
「サッキーと弘道、ふたりきりにしてあげたいから」
雪乃ちゃんがそう言うと、淳平は、振り向いて弘道達を見た。
手を繋いで歩くふたりを見て、淳平は笑った。
「そういうことか。OKOK!」
校門を出た4人は図書館へと向かった。
「淳平君…… いつでも話聞くから」
夕日を背に浴びた淳平。
少し後ろを歩く雪乃ちゃんの言葉に、淳平は立ち止まった。