虹色パウダー
「さっき泣いたこと、誰にも言うなよ~!」
淳平は、すっきりとした表情をしていた。
雪乃ちゃんは逆に、全然納得いかない複雑な表情。
「あのね、淳平君。私、涼太君のこと好きじゃないから!!」
「わかってるって。お前がいつもサッカー部の練習見てたの気付いてるから。誰にも言わないから安心しろ」
誤解って怖い。
サッカー部を見ていたのは事実。
でも涼太じゃなく、淳平を見ていたんだよ。
雪乃ちゃんは……
雪乃ちゃんは真実を言えないまま、淳平と別れた。