虹色パウダー
僕は、学校へ戻り、桜子を探した。
もう教室には誰もいなかった。
廊下を歩くトボ助の姿を発見した。
面談は終わったようだ。
トボ助のしかめっ面が面白くて、思わず笑ってしまうほどだった。
校門付近を歩く桜子を発見した。
隣にはもちろん涼太。
こうしてふたりで下校することは、初めてだ。
改めて、ふたりがお似合いなんだと感じる。
でも、さっきの淳平と雪乃ちゃんの涙を思い出すと胸が痛くなった。