虹色パウダー




「そのことなんだけど…… 俺、告白しようかと思って」



涼太の声は小さくて消えそうだった。


緊張しているのがわかる。


涼太は鼻先を触りながら、何度も空を見上げていた。





「おう、そうか。頑張れよ!!俺はもう桜子のことはあきらめたから。涼太なら大丈夫だろ」




「淳平…… お前、そんなにイイヤツだったっけ?」




涼太は、肩にかけていた大きなサッカーバッグを淳平にぶつけた。




「俺の方が絶対イイ男なのにな。桜子もいつか後悔するって」



「後悔させないように頑張るよ」





女の子の友情も素敵だけど、男の子の友情も最高に素敵だと思う。



かっこいいよ。


涼太と淳平。









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