虹色パウダー
途中、何人かの男子から携帯番号を聞かれた涼太。
自分の番号わかんねぇと言って、断っていた。
有名人になると友達が増える。
涼太は、面倒くさそうにため息をついて、教室のドアを開けた。
まただ。
「お~!涼太!!お前は自慢の友達だよ!」
「しっかり録画したからな」
元々人気者だった涼太は、もっと人気者になっていた。
そして、女子たちは、声をかけるのも緊張するといった雰囲気で、涼太を遠くから見つめていた。
桜子はどうなんだろう。
涼太がこんなに人気者になってしまったことをどう思っているんだ?
まさか、別れたりしてないよね。
大丈夫だよね??