虹色パウダー
ねぇ、背番号7の君。
ちょっと顔を上げて、校舎を見てごらん。
君の事をずっと見つめている、かわいい女の子がいるんだよ。
「おい、涼太!何やってんだ!早く片付けろ!」
「はい!!すいません」
先輩に怒鳴られて、走り出す。
彼の名前を知った。
『涼太』
僕は今から君を「涼太」と呼ぶ。
涼太、覚悟しなよ。
僕は、桜子の恋を応援するから。
これから長い間、涼太の周りをうろちょろすることになる。