虹色パウダー
「お前ら…… 何してんだよ!」
淳平は、桜子達をにらむこともできずに視線を外したまま、怒鳴った。
「雪乃!!ほら、お前も言いたいことがあるなら言え。ここにみんなの憧れの日向丘涼太がいるぞ?」
皮肉っぽく淳平はそう言ってから、少し優しい顔になった。
一歩ずつゆっくりと近付き、雪乃ちゃんの腕を掴んだ。
「ほら…… お前も我慢してきたんだろ。俺も桜子を好きだったから、雪乃の気持ちわかる。友達と好きな人が同じってのは辛いからな」
昔の優しい淳平だった。
優しい話し方。
でも!!!!
そこにいる誰もが、早く真実を言いたかった。
淳平!!
間違ってる!!
大きな誤解をしてる!!