虹色パウダー
第4章 ―冬―
穏やかな季節
―ふゆ―
風が吹くと体を縮めたくなるくらい寒い。
季節はもう冬を迎えていた。
淳平が誰からも好かれる理由。
それは、単純だからかも知れない。
雪乃ちゃんからの愛の告白を受けた淳平は、翌日に髪の色を黒く戻した。
そして、サッカー部の監督と先輩に頭を下げて謝った。
憎めないキャラなんだよね、淳平は。
正直に、自分の弱さを認め、みんなの前で謝った。
誰も淳平に文句を言わなかった。
サッカー部に戻った淳平は、ものすごく頑張った。
練習を1日も休まずに、試合にもどんどん出場した。
涼太と淳平は、サッカー部の1年生を支える最強の2人になっていく。
恋も、部活も順調な2人。
サッキーと弘道もラブラブなままだった。
もう僕の役目は終わり。
最初から、僕はただ見守りたかっただけだった。
この虹色学園が好きだから。