虹色パウダー
みんなの力になりたくて。
少しでもこの仲間の一員になりたくて……
僕はただみんなと一緒にいたかった。
桜子、涼太、淳平
雪乃ちゃん、サッキー、弘道
そしてトボ助までもが、僕にとっては大事な仲間だった。
離れたくないって……
思った。
僕は、自分でも想像を超えた気持ちになっていた。
『人間になりたい』と。
僕もこの虹色学園の一員になり、みんなと一緒に毎日笑って過ごしたいと。
願ってはいけないことなのに。
願ってしまう。
僕は人間じゃない。
僕はピコリ。
僕は妖精。
住む世界が違うんだ。