虹色パウダー
僕は、もう妖精学校へ戻るべきなんだろうか。
こんな想いを抱えたままこの世界にいることはできない。
もうみんな、前を向いて歩いてる。
僕がいなくても……
もう、みんな、自分でパウダーを作れるようになってるんだ。
ひとりで乗り越える力を身につけたんだ。
もう冬服になっていた。
ある日の授業中、頭を抱える涼太を発見した。
僕は、妖精学校へ戻らなくてはいけないのか悩んでいた気持ちもどこかへ吹っ飛んでいた。
いつも元気な涼太が……
困った顔をしている。
やった!!!
僕の出番だ!!
やっぱり僕はまだここにいていいんだね。
何を悩んでいるんだろう。
僕は涼太に問いかける。