虹色パウダー



最近は、淳平も雪乃ちゃんとそういう関係になりそうらしくて、毎日うるさい。


淳平は、『昨日胸触った』とか平気で俺に言ってくるから、まだそんなことしていない俺には刺激的過ぎて。



聞いてないフリしてるけど、ガッツリ聞いてて。


内心、ちょっとうらやましかったりする。



言わないけど。


言ったら淳平は絶対喜ぶ。




『涼太も普通の男だったんだな』って俺をからかうに違いない。


そうだよ、俺は普通の男。


どこにでもいる発情中の高校1年生なんだ。




だから、どうにかしなきゃ。


手を繋いで、体寄せ合って、キスして。


それで、充分満足だけど。




やっぱり桜子の体に触れたいよ、俺。


桜子の肌と触れ合いたいんだ。




うわぁぁぁ~!


どうすりゃいいんだ、俺。







こっそり財布の中に忍ばせている例の『アレ』も……


出番はいつかとそわそわしていた。







< 265 / 287 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop