虹色パウダー
桜子の知らない部分を知っていき、桜子の体に触れ、いつかエッチすることになるだろう。
その時の俺の幸せ感を想像すると、それだけでニヤけちゃう。
ご飯10杯食べられそう。
そのくらい桜子は俺の中で大きな大きな存在なんだ。
「本当はずっと我慢してた」
「涼太…… ありがとう」
桜子は、俺の頬にキスをして、俺をぎゅっと抱きしめた。
桜子から抱きしめられるのは珍しくて、俺は目を閉じてその感触を記憶しようとした。
「好きだよ。この先もずっと……」
「私もずっと大好きだから」
またキスをして。
満月が呆れるくらいに、何度も何度もキスをした。
キスをしながらまた胸に触れたけど、服の中に手を入れるなんて俺にはできなかった。
淳平のヤツ……すげぇな。
てか、弘道なんてずっと前にもうそういう関係になってるんだよな。
ま、いっか。
俺は俺。
俺達には俺達のスピードがある。
俺達らしくのんびりと、ほのぼのと……歩いていこう。
―涼太目線END―