虹色パウダー
僕はみんなが大好きだ。
みんなに出会えて良かった。
僕はSNOWパウダーをたくさん作った。
これが最後のパウダー。
僕は大空を羽ばたきながら、真っ白な雪のようなパウダーを振りまいた。
「あれ?雪だ」
空を見上げた桜子と涼太。
店から出てきたサッキーと弘道も空を見上げた。
ケーキをほおばる淳平は、窓の外を見て、驚いたように雪乃ちゃんを呼ぶ。
「おい!!雪だ!ホワイトクリスマスだな」
見て。
みんな
見て。
僕からのさよならのプレゼント。
僕に幸せをくれたみんなへの最後のプレゼント。
幸せになって。
みんなが涙を流すことがないよう、僕は遠くから祈っているから。