虹色パウダー
少女の名前は、山下雪乃。
憧れの人を見るような目で、桜子を見ていた。
桜子は気付いていないようだけど、このクラスのほとんどの子は、桜子と友達になりたいと思っている。
それくらい桜子は魅力的だ。
雪乃の前に座っていた少女が、チラチラとふたりを見ていた。
「良かったら、一緒に食べない?」
声をかけたのは、桜子。
桜子は、僕なんか必要としないんじゃないかと思うくらいに・・・・・・
勇気があって、素敵な女の子だった。
でも、いらないなんて言わないで。
僕はもう決めたんだから。
桜子のそばにいるって。