虹色パウダー
机を3つくっつけてお弁当タイム。
加わった少女の名前は、下柳咲子。
偶然にも3人のお弁当のおかずが、ハンバーグだった。
「すごいね~!!」
「お母さん同士、話し合ったのかなぁ?」
「びっくりだね!!」
これって運命なんじゃない?
僕は、この3人がこれからのお互いの人生に、大きく関わってくるだろうと予感した。
「私、樋渡桜子。桜子って呼んでくれていいよ」
桜子のあだ名は『桜子』なのか。
そのままだけど、僕が思っていた通りで嬉しい。
「私は・・・・・・山下雪乃って言います。何て呼んでくれてもいいよ」
「私、下柳咲子でーす!中学では『しもちゃん』って呼ばれてたんだけど、高校になったらもう少しかわいいあだ名で呼ばれたいんだ~」
僕の中では、3人のキャラが決まった。
雪乃ちゃんがおしとやかなおっとり系。
咲子ちゃんはムードメーカ的面白い系。
そして、僕の桜子は・・・・・・
やっぱり3人の中では一番お洒落で、
大人っぽくて、かわいくて、それでいて面白くもあり・・・・・・
って・・・・・・
僕は桜子の何なんだ?