虹色パウダー
今日は下見がてら、虹色学園までサイクリング。
家から高校まで自転車で15分。
まだ5分咲きの桜を見上げながら、春の風を全身に浴びる。
不安がないといえば、うそになる。
でも、楽しみの方が大きい気がする。
好きだったアイツにもすっきり失恋したことだし、新しい恋も見つけなきゃ。
『虹色学園』
校門の横に大きな字で学校名が書かれていた。
校門は、どこかの童話にでも出てくるような丸みを帯びたかわいい形をしていた。
銅でできた鳥が二匹、校門の上から私を見ていた。