虹色パウダー
淳平の勇気
涼太は、桜子が1組だってことを知った。
入学以来一度も桜子を見かけていなかったんだな、涼太は。
桜子と再会した涼太。
涼太の心の中が知りたいと思うが、なかなか涼太の心は見えない。
また2人の接点がないまま数日が過ぎた。
「涼太~!!今日、俺部活休むわ」
5組の教室の入り口から大声で叫んだのは、高津淳平。
淳平も学年の中では目立った存在だったので。5組の生徒は、突然の淳平の登場に驚いていた。
「おう。サボリか?」
涼太は、教室の隅っこから大声で答える。