虹色パウダー



「じゃあ、またみんなで来るってことで今日はお開きにしようか」


淳平は延長するのをやめ、残ったドリンクを飲み干した。





何気なくみんなにカバンを渡す弘道。

先に出て、会計をする淳平。




どっちもなかなかかっこいい。



当然割り勘なんだけど、男子の方が倍くらい多く出した。



「ありがとね」


女子達は、お礼を言い、顔を見合わせてにんまりしていた。



「みんなどっちの方向?」



弘道はふたつの駅の方を指差した。




「私あっち!」

とサッキー。



「私こっち」

雪乃ちゃんは小声で言った。



「私は駅の方じゃないから」



桜子は家の方向を指差した。






「俺、送るわ。桜子のこと」



ええええーーーーー



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