虹色パウダー



ていうか。


いつの間に名前で呼ぶようになってるんだ?


それは困る!!

完全に彼氏みたいじゃないか!

淳平のバカーーー!!





「え、いいよ。すぐだから。自転車だし」


冷たく断る桜子を見て、弘道が言う。


「まだ時間早いし、桜子の家の方までみんなで送る?その後、俺とサッキーは同じ方向だし、雪乃ちゃんと淳平も同じ方向だからそのまま帰ろう」



残念そうな顔をしたままの淳平は、乱暴にうなづいて、自転車に乗った。



もう暗くなった空を見上げた桜子。



桜子は何を想う?





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