二人の秘密
愛「じゅ………助けて!!」

『来たら…こいつがどうなってもいいのか??』


男は右手にナイフを持っている。
愛の頬にナイフを突き立てる。


潤「どうすればいいんだよ?」

『出てけ!!』

潤「出てってなにすんの?」

『うるさいっ!!』

潤「ん?」


潤は男の持っていたナイフを床に落とした。


潤「猿谷、ナイフ持ってろ!あと先生呼んで来い!!」

猿谷「はい!!」

『チッ……』

潤「お前だろ?最近の不審者の犯人は…。このまま御用だな。」

『離せっ!!イテテテ…』


まるでテレビドラマのようだった。
目の前で、私の目の前で、あの星川潤が不審者を取り押さえた。
もうダメだ………恐怖と緊張で………。

私はまた気絶した。


田中「どこだ?不審者は!!」

猿谷「ここです!!」

田中「逮捕~~!」

潤「先生、犯人頼みます。」

田中「よっし!!警察呼ぶぞ!」


お前は何回気絶すれば気が済むの?
ちゃんとこっち見ろよ。
寝顔だけじゃつまんないよ。


< 14 / 101 >

この作品をシェア

pagetop