二人の秘密
バックを肩からさげ、俺たちは夜の街へと溶け込んだ。

愛は楽しそうな顔をしている。

愛「なに…?」

潤「なんでも」

俺は愛の顔を見て安心した。

潤「なぁ、カラオケ行こう♪」

愛「いいけど…」

潤「お前のためにたくさん歌ってやるよ」

愛「バカじゃないのっ!」

潤「照れんなよ」

愛「照れてない」



夕方のカラオケは学生で溢れている。

受付で名前と利用時間を記入し、呼ばれるのを待つ…。

愛はバレないか冷や冷やしながら周りを見ている。

けれど、俺はバレてもいいと思った。

本当に好きだし、こそこそする必要がないから。

そんなことを言うとまた、愛に怒られそう…。



そんなことを考えていると、店員は俺の名前を呼んだ。

愛と二人きり。
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