二人の秘密
部屋に入ると、俺は早速自分の曲を入れた。

愛「自分の曲?」

潤「当たり前じゃん♪」

愛「しかも…この曲…」

潤「一番好きな曲なんだ」

愛「私も……一番好き…」



潤の甘く切ない声とメロディや歌詞がマッチしてる。

永遠の愛をテーマにした、潤のソロ曲…。



歌い終わった潤は気持ち良さそうな顔をしている。

私は涙が出そうになったけど、こらえた。



潤「早く曲を入れろよ。あぁ…歌ったわ」

愛「うん…やっぱ歌手はすごいや、興奮した♪」

潤「んなことねーよ」



こんな幸せな時間も、春になったら去ってしまうんだろうか。

考えるとまた涙が出そうになった。



潤「愛?」

愛「なんでもないよ」

潤「でもよ…」

愛「目にごみが…入っただけ…」



忘れようとしても、忘れられない現実が俺たちを待っている。
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