(#`皿´)申し訳ありません、ご主人様!!
先生達はみんな親切で丁寧に指導してくれる

一番必要無さそうな経済だって

「先生…私に経済なんて必要なんですか?」

「Oh!小桃さんは社会で生活してますよねー?それが経済なのでーす」

「………はぁ」

「例えば、あなたが野菜を欲しがれば『需要』。与える生産者側が『供給』。
とっても寒くて野菜が採れなくなれば需要が供給を上回るので値段が上がる。欲しい人が多いと価値が上がりまーす。
逆にたくさん採れたら供給が需要を上回るので値段が下がる!欲しい人が少ないと、野菜が余ってしまうので価値が下がりまーす。
すなわちそれが経済でーす!」

「…はぁ…なるほど…」





先生達はとってもわかりやすく優しく指導してくれた為、私は楽しく学んでいた


毎日の授業はあっという間に過ぎ、気づけば4月に入っていた




そんなある日



「小桃、今日の夜は俺に付き合うように!」


「は、はい…」


朝に突然坊っちゃんにそう言われた



この時はまだ坊っちゃんの裏の真意に全く気付く事もなく………





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