(#`皿´)申し訳ありません、ご主人様!!
男はドンドン近づいてきて、しつこく私に声をかけ続ける…

壁を虫のように貼って歩いても、男も移動してきてどうしていいかわからない!


「何か誰かに似てるかもー!超可愛いよね…誰だっけ?」

知らねーよ!

私がまた移動しても、男は千鳥足で寄ってくる…

「ホラ!あの子…」

だから知らねーよ!

「最近ドラマとか出てる…モデルの…」

だから、知らねーよー!!!!もうしつこいっっ



半泣きになってる私の肩を、突然誰かが強く引いた




「悪いけど、俺様の連れに何か用かよ?」




ぼ、坊っちゃん?


「お前誰だよ?」

坊っちゃんはゆっくり私と男の間に入り、私を背中に隠してくれた



何だか無性に安心する自分がいた…



「お前こそ誰だよ?」


坊っちゃんがそう言った瞬間、すごい勢いで店員が3人も寄ってきた

「ど、どうかなさいましたか!?」

「コイツ、出して…」

「はいっ」

そう言うと、よく理解できていない男を掴んで、店員は外へ引っ張っていった…


坊っちゃんがゆっくり振り返って、動揺してる私に驚く言葉を発した…


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