(#`皿´)申し訳ありません、ご主人様!!
そうよ、いるじゃない…

目の前に!!

何も女性じゃなくたっていい

自分に応用すればいいんだ

私は坊っちゃんを見つめた


よく見て学ぶんだ

坊っちゃんが好きなタイプ、嫌いなタイプ

断るタイプ、断らないタイプ

断り方、誘い方…



大音響の中で必死に耳をすませ、目を凝らす



色んな会話を吸収するんだ…




「ねえ、今日うちにお泊まりしない?」

「うーん、ありがたい申し出だけどゴメンね。明日も予定があるから」

「じゃあ、私が車で朝送ってあげるから。ね?」

「本当?君みたいな子にそこまで言われるなんてスゲー嬉しいけど、ゴメンね!明日はどうしても抜けられない会議なんだ…。今度必ず俺から埋め合わせするから、ね?」

「本当?絶対よ!」

二人はにこやかに笑ってまた飲み物を飲み始めた



会議?明日何か会議なんてあったかな?



ん?



今断った!?



今の…、今のだよ!やんわり拒否した



これだ!!!


でも今の、お泊まりバージョンだから応用が難しいな…


私はまた耳をすませた…





< 26 / 67 >

この作品をシェア

pagetop