(#`皿´)申し訳ありません、ご主人様!!
「え!?」

「でも、夜道に女の子二人じゃ危ないでしょ?」


「あ〜、ごめん。俺ちょっとトイレ!」


男はそそくさと人混みに消えていった…

私は思わずガッツポーズをして笑った!


あんなベタなネタに引っ掛かるなんて!!

小心者め!


私は遠くの東海林さんを見つめ、指で小さく丸を作った

東海林さんもまた笑顔でピースを返してくれる

ふと坊っちゃんに目をやると、坊っちゃんは珍しく一人で座り黙って私を見ていた

ニヤリと坊っちゃんが笑ったので、私もつい笑顔を返した


そうか…、坊っちゃん、今日は私のためにここにいるんだ…

いや、本当は、最近のクラブ通いは…私のため?

そうなのかな…

まあ、坊っちゃんの考える事は、所詮私には及びもつかない…



その時、私の中に一つ閃いた事があった…


坊っちゃんはすむ世界が違う人だ…

庶民には到底及ばない、空の上の人



そうか、私はここでナンパを簡単に断る事が出来る


あの方法を使えば!!

私は坊っちゃんを見て、親指を突き立てて見せる

坊っちゃんも私に同じように返した






いざ、勝負!






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