(#`皿´)申し訳ありません、ご主人様!!
梶屋敷が勝ち誇った笑顔を作るのを私は見逃さなかった


「…しかし、『触っていない』という証拠もない訳ですよね?」


坊っちゃんが梶屋敷を見つめながらニヤリと笑った


「冬馬さん?君は何を言っているんだね?」


梶屋敷は意味が解らないといった様に若干バカにした話し方をした


「確か、過去にも貴方に身体を触られたという女性もいましたし、貴方の秘書が長続きしないのも…何かあるんですかね?
まあ、ここにいる方々は貴方が私の大事な小桃に触れた瞬間を見ていない、と言っているようですがそれは触れてない瞬間も見ていないという事にもなる。目撃していないのですからね。貴方は触っていない、小桃は触ったといっている。これでは、堂々巡りだ…」


わざとらしく考えているフリをしている…


坊っちゃん…何を?


何を考えているんですか?



「いっそ、勝負事で決着を着けませんか?それでこの場も収まるでしょうし…」


「何だって!?」

梶屋敷の声が響く


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