男性不妊と宣告されて~不妊治療闘想記~
2008年3月。
手術の日まであと2ヶ月。
私には尊敬する人が出来た。
とても優しい心を持った強い人。
子供が持てなくても、愛に溢れたその人が大好きだ。
そしてリュウジ。
私は彼を尊敬している。
もし、不妊の原因が私だったら?
「子供作れる人の所行ってもいいんだよ」
きっとそう言ってる筈。
だけど、彼は決してその言葉を口にしない。
それは強さであり弱さでもある。
そんなリュウジを心から愛しいと思える。
だから大丈夫。
結果がダメでも笑顔で隣にいられるよ。
義姉やその子供はきっと簡単には愛せなくて、ぶつかる日もあるかもしれない。
それでも大切なのは二人でいる事。
二人で生きると言う事。
ふと頭に浮かんだこの物語につけた最初のタイトル。
その言葉の意味が、自分でもようやく分かり始めた。