男性不妊と宣告されて~不妊治療闘想記~
2008.7月
いよいよあと約3週間後にスタートを控えたある日。
私は、最寄の産婦人科へと電話をかけた。
スタートすればほぼ毎日の点鼻薬や注射が待っている。
それを、打ってもらえるかどうかの確認。
正直毎日東京へ通うのは負担が大きい。
そこで、超音波や内診の無い注射だけの日は地元で打ってもらうのだ。
そこは、最初に無精子症を見つけてくれたあの産婦人科。
電話に出た看護婦さんは私のカルテを取り出すと快くOKをしてくれた。
ひとまずはほっとする。
産むときもこれでこの病院へ頼みやすい。
顕微授精で注射を……と口にした瞬間、話が通じるのが早くて
私みたいな理由で通う人が他にもいるんだな……なんて漠然と思った。