男性不妊と宣告されて~不妊治療闘想記~
一緒に結果を見よう。
そうリビングで待機するリュウジの元へ、急いで検査をして戻る。
じわじわと判定の窓へ水分が染みていくのが見えるけれど、なんとか間に合ったらしい。
水平に置く事。
そう指定されたスティックを二人で穴が空く程見つめる。
「薄い……けど出てない?」
「うん、出てるよね」
うっすらと判定の窓に映る縦のライン。
それは時間と共にだんだんと濃くなって行き……