男性不妊と宣告されて~不妊治療闘想記~
最終的に……。
通院日の朝、リュウジが会社で頑張ってくれる事になった。
方法は……恥ずかしいから詳しく聞かないでおくけれど。
その日パートが休みな私は時間にリュウジの会社近くで待機する。
会社の玄関で試験管を受け取って、そのまま急いで病院に走る手筈になった。
なぜならば。
いくら2時間とはいえ急激に冷えたりしたら精子は死んでしまう。
今はよりによって真冬。
リュウジから試験管を受け取ったら胸元で暖めながら私は走るのだ。
これも不妊治療のサイトによく書かれている当たり前の儀式だったりもするんだけど。
大きな病院だと採精室があって、それ用の雑誌やビデオがセットになってるらしいけど……それはそれで恥ずかしそうな気もする。
確実に結果が出るからいいのかな。
とにかく私たちはこの方法で動くことになった。
リュウジ、大変だけど赤ちゃんの為に頑張って!!