男性不妊と宣告されて~不妊治療闘想記~
言っている事が若干矛盾するけれど、私たちはそもそも血の繋がりにそんなには興味はない方だ。
TVで親のいない子を見る度に、捨てられた子を見る度に、不妊だとわかってからは特に今まで以上に怒りを覚えたものである。
「捨てるぐらいなら私たちに預けてくれればいいのに……」
リュウジと何度もした会話。
捨てられても救われればまだいい。
そのまま命を落とす子がいる。
許せなかった。
それなら、うちに連れて来てよって……心からそう思う。
私は早速調べる。
ここ最近は、なんだかネットで検索してばっかりだ。
「養子」で検索する事少し。
けれどそこに私たちが望むような結果は出てこない。
兄弟の子を養子にするとか、そういういわゆる血の繋がった合意されている養子縁組ばかりがずらっと並ぶ。
参考までに読んでみると、それは本人が15歳以上で意思があればとても簡単なようだった。15歳未満でも割と簡単な書類でOKらしい。
こんな簡単に考えていいのかな?
いや、血が繋がってないんだから……やっぱり難しいんだろうな?
それでも私とリュウジならやれる気がした。
愛情の多さだけは絶対に誰にも負けてない!!!
私たちが出会ったのは運命。
二人の子供に出会うのも、きっと運命。