男性不妊と宣告されて~不妊治療闘想記~
そんな教育を全て受け継いだのが弟。
幼稚園児の時点で将来の夢は学者。目下現在もその道目指して頑張り中。
IQが高すぎて呼び出された事まであるらしい。
家族と話すときも何故か敬語の彼。
趣味は勉強とお茶を嗜む事。
現代稀なテレビも携帯もない家に住んでいる。もちろん自分の意思で。
もちろん有名私立→国立大にストレートで進んだ優等生だ。
親戚一同みんなお利口さん。
大学進学は当たり前。
おばあちゃんは学校の先生だった。
おじいちゃんは新聞社のお偉いさんだった。
勉強が出来ると褒めてもらえた。
頭が良い事が全て「優」だと思っていたあの頃……。
周りから、私だけが牙を剥いた。