ありがとう
『ちょっと!玲?』
玲はこの頃、口数も減っていた。
玲の腕からは真っ赤な血・・・。
本当にこの人は何を考えてるんだろう。
何がそんなに辛いんだろう。
そんな事ばかり頭によぎっていた。
『うぃーす!おいおい、また玲はリスカしてんのか?』
コイツは青木廉。
まあ、簡単に言うと男友達。
玲がリスカしてることは私と廉しか知らない。
廉。
廉はいつもどんな思いで玲を見ていたの?
私はいつも玲の事なんて全く気にしてなかった。
友達なのに・・・。最低だよね、私。
でも、廉はいつも玲の傍にいたよね。
玲・・・。
玲はそばに廉がいてくれて、幸せだった?