ありがとう

『俺も玲の嬉しい声が聞けて嬉しいよ。美羽、玲をこれからも頼むな。』

『うんっ!』


電話を切った後、私は笑顔が止まらなかった。

玲が喜んでくれるなんて・・・。

丸で夢見たいっ!




そして、休みが明け月曜。

いつもの朝。

いつものように制服を着て家を出る。


でも、今日はいつものように一人では行かない。

今日から私は玲と一緒に行くんだ!


『玲、おはよう!』


私は道路を一人で歩く玲に話しかけた。

『ぉはょ・・・』

小さな声だけど、ちゃんと挨拶してくれた。


嬉しい。こんなに嬉しいこと久しぶりだよ!




この時、私は玲の一番の友達でいようと必死だった。

玲も日に日に笑顔が増えていた。

いじめもなくなった。


こんな幸せがいつまでも、いつまでも続くと思ってた。








放課後。

私達はゲーセンでプリを撮っていた。

少しは気分転換になると思って。


『あ、玲!ちょっと私、両替してくるね。』


______あれ。返事がない。



『玲・・・?』





______チャリーン・・・。



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