君の左手を



「はぁ~。」


図書室に来て約2時間。


誰もいない静かな図書室に一人。



彼は…まだ来ていない。


てか、サボり?


まぁ、私としては来ないほうがいいし。


でも、もうそろそろ下校時刻なんだけど・・・。





(……もう閉めようかな。誰も来ないし)





ガラガラッ






私が出ようとすると、先に誰かが勢い良くドアを開けた。





「ごめん!…あ、もしかしてもう閉める感じ?」





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