チロル




絵梨とは同じテニス部でクラスも一緒。
絵梨は癒し系で天然でよく冗談を言って2人で居る事がほとんど。


いつもアタシの悩みを真剣に聞いてくれて、今日もまた相談にのってくれた。

「結優はどうしたいの?本当に別れるの?」

「えッッ。。。」



アタシは答えられなかった。

海へのキモチはウソじゃなかった。
でも、こうなることは分かっていたし、よく分からなかった。
でも、心の中がぽっかり開いた気がしてとても悲しくて涙が止まらなかった。


海にすがりつくほど純粋ではなくて
全てを許せるほど大人でもなかった。
それは、海を心から愛しいなかったのかもしれない。



それでも、もう一度立ち上がろうって
もう一度恋をしようって思えた。


アナタの笑顔を見てから。
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