チロル



蓮や雅の時間は確実にゆっくりと過ぎていった。


ねぇ。

神様、お願いだからアタシの時間も進めてよ。

なんで、アタシだけ止まったままなの?



苦しかった。

酷い日には、呼吸も上手くできないときもあった。


なんのために生きてるかも分からずにただ後ろばかりを振り向いてた。


「ダイジョウブ。。。」

そう言い聞かせていた。
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