まりぉchanの秘密。
「なにが、私に秘密なの?」
同時に2人の肩はビクっと跳ねる。
後ろをゆっくりと振り向くと、ん?と聞きながら仁王立ちしている美優お姉様の姿があった。優しいんだけど、時に怖い。それが美優お姉様なのである。
「あ…ぇっと…」
巳來お兄様は図々しくも話を変えようと頑張っている。
(図々しくってなにかな?By巳來)
「あんたは答えんでいいわ。真莉乃ちゃん?答えてくれる?」
「あ…はぃ。巳來お兄様が…」
隣の巳來お兄様をちらっと見てみる。巳來お兄様は「はぁ~…」と顔を覆っている。
終わった…とでも言うように。
「柚芽さんに愛してるよって。」
あえて「また、夜に。」というのは隠しておいた。そうでないとあたしも殺されそうな気がしたから…。でも、美優お姉様にはそれは通用しなかった。