まりぉchanの秘密。
「うん♪いるよぉ~♪」
やっぱ、いるんだ…。
悲しいな、本人から聞くと。
「でもねぇ中森、執事になるんだって…あたしやだよぉ~…」
「なんで?彼氏が執事になったら毎日一緒じゃん。」
なにいってんだ、俺は。
自分は真莉乃のこと好きなのに、好きなら幸せを願うのに、なんで
なんで俺は、真莉乃を彼氏から奪おうなんて思ってしまっているのだろう。
……最低だ。
「中森がね、執事になったら藤田みたいになっちゃうの。」
俺は、自分の顔が引きつるのがよくわかった。
まさか、真莉乃の口から「藤田」という言葉を聞くとは思っていなかった。