まりぉchanの秘密。










「うん♪いるよぉ~♪」












やっぱ、いるんだ…。
悲しいな、本人から聞くと。










「でもねぇ中森、執事になるんだって…あたしやだよぉ~…」








「なんで?彼氏が執事になったら毎日一緒じゃん。」









なにいってんだ、俺は。
自分は真莉乃のこと好きなのに、好きなら幸せを願うのに、なんで









なんで俺は、真莉乃を彼氏から奪おうなんて思ってしまっているのだろう。
……最低だ。












「中森がね、執事になったら藤田みたいになっちゃうの。」









俺は、自分の顔が引きつるのがよくわかった。
まさか、真莉乃の口から「藤田」という言葉を聞くとは思っていなかった。










< 139 / 274 >

この作品をシェア

pagetop