まりぉchanの秘密。
「今日?8月10日だけど…?」
う…嘘。
昨日は5月だったのに。
戻ってる。
「真莉乃~?おっそいよー。」
ガチャッとリビングの扉が開いた。
な、なんで勝手に入ってきてるの?!
「はぁ~…涼しい――」
って、勝手に涼んでるし。
ん?待って。ほかにも涼んでいるのが…
その時、鈴菜が思い出したように言った。
「あ、憲兎と中森も一緒ー♪」
なんで、♪ついてるの。
待って。中森って今、イギリスに行ってるんじゃ…
「………よぉ。」
彼は。無愛想に一言呟いただけだった。
「な、なんで、中森が。こ、ここに。」
あたしが今一番疑問に思ってることを聞いてみた。
「俺、もう執事なんだよ。」
ぇ?……ということは?
そんなあたしの顔を見据えた中森が笑顔で“皆”に一言
「今日から、この箕宅家で執事をさせていただきます。中森 卓也です。よろしくお願いします。」